![[航空写真測量 初歩の初歩]](gif/t2_02.gif)
航空測量で使っている航空カメラにはズームがありません。ということは、1枚の写真でどのくらいの範囲を撮影するかを決定するのは飛行機の高度です。高い高度で飛べば広い範囲が写り、低い高度で飛べば狭い範囲が写ります。
航空カメラで撮影する一般的な条件では、飛行高度は以下の簡単な式で求めることができます。
ただし「希望する縮尺」は、たとえば 1/10,000 なら分母の 10,000 を使います。つまりこの場合 1/10,000 の縮尺の写真がほしいときは、 10,000 x 0.15 = 1,500m の高度で飛べばよいわけです。
また、この「高度」は「対地高度」ですから、撮影場所の標高が 1,000m のときは、1,500m に 1,000m を加えた 2,500m の高度で飛べばよいということになります。
ではこの 1/10,000 の写真にはどのくらいの範囲が写るのでしょうか? フィルムのサイズは 1辺が 23cm ですから、23cm / (1/10000) = 230,000cm すなわち 2.3km となります。実際の面積は 2.3km x 2.3km = 5.29平方km が写ることになります。
いわゆる航空写真としてみたときはこれだけでよいのですが、この写真から地図を作るときはちょっとやっかいになります。
地図を作るには写真から正確に高低差を読み取らなければなりませんが、1枚の写真からは不可能です。ある場所をちょっと角度を変えた2箇所から撮影してはじめて高低差が判別できるようになります。ちょうどわたしたち人間がふたつの「眼」で物を立体的に見ることができるのと同じ原理です。
実際の撮影では1枚目の写真と次の写真・この写真と更に次の写真・以下同じ・・・がそれぞれ 60% 程度重なり合うようにして撮影します。この重なった部分を使用して地図を作っていきます。ちなみに重なりが 50% 未満になると、撮影した部分のうち重ならない部分ができてしまうので使いものにならなくなります。
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